C.J. RAMONE JAPAN TOUR 2010
2010.02.28 Sun @KOENJI HIGH

C.J. RAMONE


現役時代、ラモーンズに新しい活力を注ぎ込んだ後期ベーシスト、CJラモーンが約8年ぶりに自分のバンドで来日した。来日メンバーはギタリストにラモーンズのプロデューサーやソングライターとしても有名なダニエル・レイ、ドラマーは元フー・マンチュー、カイアスのブラント・ビョークという3人。このメンバーで全曲ラモーンズ・セットをプレイするというライヴ未体験ファンには貴重な来日だ。
今回のライブは、オリジナル・メンバーが亡くなって以降、ラモーンズという名前がロゴTシャツや名前だけ一人歩きしていくことに抵抗を覚えたCJが「ラモーンズには良い曲が沢山あることを教えたい」とラモーンの一人だった自分がやらねばと意を決してスタートさせたバンドだ。日本公演の前には南米やヨーロッパもツアーし評判は上々だったので、リアル「1、2、3、4」に期待は膨らむばかり !

初日の会場となった東京、高円寺のライブ・ハウス高円寺HIGHの周りには、革ジャンにジーンズというルックスの若いファンの姿がたくさん集まった。ラモーンズの最後のライブは1995年だから、みんなラモーンズを見たことのない初体験ファンなんだろう。ラモーンズ・フォロアーのオープニング・アクト、ザ・シーナ&ロケッツの渡辺さんのバンドHey Ho Let’s Go! と広島の和製ラモーンズ、早朝ピストンズのパフォーマンスが会場をいいムードに。あとはCJの登場を待つばかりだ。
そんな体が暖まった頃、3人がリラックスした様子でステージに登場。ラモーンズ時代と同じ「1、2、3、4」のかけ声で1曲目「Blitzkrieg Bop」がスタート。「Hey Ho Let’s Go」の大合唱で会場のテンションはしょっぱなから一気にあがる ! ラモーンズ時代と同じように間髪あけずに「Beat on the Brat」「I’m Against it」と初期の曲をプレイ。今回のセット・リストは初期3枚のアルバムからのセレクトで、そのパフォーマンスはライヴ・アルバム「LOCO LIVE」のようなスピーディーな演奏ではなく、アルバムに忠実にプレイし曲を聴かせたいというのがCJのこだわりだ。その中にCJがラモーンズ時代にヴォーカルを取った後期の曲「Strengthto endure」や「Warthog」をはさむ。オールド・ファンは体験したラモーンズのライブを思い出し、初体験ファンは始めてのラモーンズに狂気する。ラモーンズを知り尽くしたダニエル・レイのギターが曲に意味を持たせ。ブラントも「ラモーンズが好きだから参加した」だけあり彼のスタイルではないけれどエイト・ビートを忠実に叩く。さらにラモーンズ時代、ジョニーから却下されてプレイ出来なかった「Sitting in my room」「I wanna be your boyfriend」を歌う。始めて演奏される曲だからとても新鮮だ。シンプルで誰もが知ってるラモーンズの曲はどんなに時間が経っても、いつの時代にもフィットし古さを感じさせないポップ・ソングの基本なんだと確信できる。アンコールには「俺もラモーンズ・ファン」を以前からファン・クラブに猛アピールし、今回のセッションのチャンスを勝ち取った(?)マーティー・フリードマンがゲストで参加。「California sun」などを激しくプレイし観客を沸かせた。ジャンルを越えて「ラモーンズが好き」という空気が充満した会場は、本当に楽しく素晴らしい空間だった。

翌日もオープニング・アクトに少年ナイフを迎えてのラモーンズ・ナイトだったが、それだけに残念ながらこの日のライブ後に起きてしまった残念な事件が悔やまれてならない。CJのカスタムのモズライトのベースが盗まれてしまったのだ。この事件後もCJは外で待つファンにサインをし、盗難の話しは一切せずに対応。多くのロック・ファン達がTWITTER等で盗難のことを呼びかけたり、ミュージシャン、関係者がベースのことをきにかけてくれたことを知り、ファン・クラブにコメントを残してくれました。
「今日一日のことをいろいろ知らされて、多くの人が俺のためにとってくれた行動を知ったからもういいんだよ。それだけで俺はもう十分感謝している。残念な出来事があったけど、それ以上のものを得られたよ」
未だにベースはみつかっていません。転売やオークション阻止等、皆様の協力をぜひよろしくお願いします。

yuki kuroyanagi <フォトグラファー&ラモーンズ・ファン・クラブ・ジャパン>
http://www.ramonesfanclubjapan.com/cjbass/